カテゴリ:メディアリテラシー( 3 )

大手マスコミのペテンの「世論調査」、その詐欺的手法の実際

なぜ読売新聞の世論調査では「安保法制賛成」が40%もいるのか? 回答誘導のカラクリ
http://lite-ra.com/i/2015/06/post-1218-entry.html

私の理解では、こんなものはペテン以外の何物でもなくて、こういうものを世論調査として吹聴する報道機関は、読売は!産経は!大本営報道・プロパガンダ機関そのものであり、大手メディアがそんな国民への裏切りを働くように仕向ける利権構造が政府の側にあるのも明白。

そんな政府は打倒するしかありません!


(以下、記事本文より抜粋)

朝日調査の選択肢は「行使できない立場を維持する」「行使できるようにする」の二種類だった。日経・テレ東合同、共同通信調査の選択肢もまた「賛成」か「反対」かの二者択一。他方、読売と産経調査では、若干文言は異なるものの「全面的に使えるようにすべきだ」「必要最小限の範囲で使えるようにすべきだ」「使えるようにすべきでない」の3つから選ぶかたちになっていたのである。

一見してわかるように「読売と産経は賛成に関する選択肢が2つ、反対が1つと、バランス的に賛成方向が多い」。しかも、賛成と反対の“間”の選択肢のことを「中間的選択肢」と呼ぶが、NHK放送文化研究所の実験調査によれば、“普段あまり考えないようなこと”を質問された場合、人々は中間的選択肢を選ぶ傾向が強くなるという。

事実、前述した読売と産経の世論調査における「賛成」の内訳は、こうなっていた。

「全面的に使えるようにすべきだ」=7.3%(読売)、8%(産経)
「必要最小限度で使えるようにすべきだ」=64.1%(読売)、63%(産経)

ようするに、読売と産経の調査では、集団的自衛権行使を「必要最小限の範囲で」認めるという“賛成寄りの中間選択肢”を設けたことで、ここに答えを集中させたのである。改憲派で安倍政権の御用メディアであるこの2社は、意図的にこうした選択肢を用意し、あたかも「賛成」が7割超を占めたかのような見出しをつけ、一面トップで報じたわけだ。明らかな世論操作と言うべきだろう。しかも、読売と産経のペテンはこれだけではない。

本書では、上智大学新聞学科の渡辺久哲教授による、「世論調査の質問で避けたい言い回し」として、(1)「場合によっては」(2)「慎重に検討すれば」(3)「必要最小限の」(4)「〜しても仕方ない」(5)「事情があれば」の5つが紹介されているが、読売と産経は、まさにこの「必要最小限度」という曖昧な条件つきの選択肢を使っている。これは、安倍政権が説明する新3要件のひとつである「必要最小限の範囲を超えてはならない」が、実際には明確な縛りにならないことと同種の詐術だ。

さらに、質問文の説明や前提条件が長いときにも注意が必要だという。なぜならば、その説明文が回答に影響を与える可能性があるからだ。

ここで改めて、冒頭で紹介した、読売新聞6月8日の世論調査について検討してみたい。すでに勘付いた読者も多いだろうが、この安保法制法案の是非についての質問の説明文に、読売は狡猾なトリックを仕込んでいたのである。これがその質問の文言だ。

〈安全保障関連法案は、日本の平和と安全を確保し、国際社会への貢献を強化するために、自衛隊の活動を拡大するものです。こうした法律の整備に、賛成ですか、反対ですか〉

1.賛成 40%   2.反対 48%   3.答えない 12%

よく読めば露骨な誘導質問であることは瞭然だろう。安全保障関連法案の内容についての質問にもかかわらず、法案は「日本の平和と安全を確保し、国際社会への貢献を強化するために、自衛隊の活動を拡大するもの」と、設問の段階でその評価を肯定的に言い切っている。一方で、当然のように自衛隊員の死亡リスクや、日本が他国の戦争に巻き込まれるという危険性は隠匿している。つまり読売は、「平和」「安全」「国際社会への貢献」という美辞で、回答者をミスリードさせようとしたのだ。

ここに安倍政権への配慮があるのは確実だ。マスメディアによる世論調査の数字は、しばしば国会答弁でも引用される。ひっきょう、この読売の“世論操作”を根拠として与党が「国民のなかでも賛否が均衡」と、現実とは異なる主張をすることが可能となる。というか、まさにそれが読売の狙いと見て間違いない。
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by catalyticmonk | 2015-06-26 23:55 | メディアリテラシー | Comments(0)

「ダライ・ラマ、チベット仏教を終わりにすべき発言」デマとメディア・リテラシー

14世ダライ・ラマは本当に「ダライ・ラマ制度は自分で終わり、後継者は不要」と公言したのか?

「ダライ・ラマ制度を存続すべきかどうかはチベット人自身が決めるべきだ」と言っていたのが、AFPでいきなり「ダライ・ラマ14世『後継者は不要』 チベット仏教を終わりにすべきとの見解」なんて見出しになっちゃうんだもんなあ。
安倍政権の憲法9条の解釈改憲並みにトンデモ話ですよ!
どこの国や地域にも独自の事情や特殊性があるのだけど、そういうものに傲慢な態度を取っているからこういう誤読が起きるんです。

あの、一応、私はインドのチベット亡命政府の文化学校に留学していたんですよ?もちろん法王猊下にも謁見しましたし。
それで特別チベット贔屓かと言えばそうでもないのですが(私にはチベット文化も古風なアジアの伝統文化過ぎたんです@_@)、この記事の文中にある「現在のダライ・ラマは非常に人気がある。評判の良い最高指導者がいる間に終わらせるべきだろう」という発言も、昔からされていたものと変わりません。

ダライ・ラマ法王は非常に現実的でダライ・ラマ制度もチベットの歴史が生んだ政治制度、と冷静に理解されている方。西洋の量子力学の科学者達などと量子力学の示す宇宙観と大乗仏教哲学の関連性について語ったりするのを好まれる科学好きの宗教者でもある。
自分は物質主義に偏らない形でなら政治的理想としてはかなりの部分、共産主義者だ、とまで著書の中で書いています。
正直、平均的なチベットの宗教者はあそこまでリベラルではなくて、ダライ・ラマ法王14世は突出した個性の指導者なわけです。

法王ご自身があまり後継者を作ることに積極的ではないのもそうした本人の考え方故なのでしょうが、そこは独裁者ではないのだから、文化、伝統を尊重した上で政治的に柔軟に後続の人々に任せていこうとされているわけです。

こういう騒ぎが起きる時は大抵国際政治的な裏の意図が働いているようですが、今回はなんでしょう??


【追記:メディア・リテラシーの観点から】

ですが、読んでいる人はその文化や現地の事情に馴染みがなければ報道されたものをそのまま信じるんでしょう。
私も日本へ帰国してから初めて気が付き驚いたことは、日本ではチベット問題を右翼が扱っている場合が多い点。中国との絡みなのでしょうが、私だってそのイメージしか知らなかったらチベット問題をいくらか曲解して詳しく知ろうとしなかったかも知れません。

一個一個の物事の中身をすべて確認していられるはずもないのですから、やはりこうした自分のいる環境の中で社会的に馴染みが薄い対象ほど印象操作されることは避けられなくなるんだと思います。
また、直接関わらない限り個人にはなかなか判別つかない情報も当然たくさんあります。
例えば私個人、浅学なのもありますが、今だってデング熱騒動の真相とか拉致被害者問題の実態とか、ちょっと齧っただけでは何と判断していけばいいか分からないでいるテーマが多々あります。

せめて、普段からそういう自分達の耳に入る情報の確かさを多角的に吟味する癖をつけ、またそうした方がいいらしいよ〜、と自分の周囲の人と声をかけ合っていくことからしか始められませんよね。

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by catalyticmonk | 2014-09-11 00:28 | メディアリテラシー | Comments(0)

ツイキャスという新しい媒体について

e0296801_14243682.jpg自分もその場にいた時のツイキャスの録画を後から観てみると、自分が目の前で見ていた同じ場面の空気と時間の流れが全然違って見えて来て不思議に感じます。
例えば、宇都宮けんじさんがみかん箱の上に乗ろうとして躓いた瞬間の映像とか、現場で見ていた時は明らかに当人も周囲も緊迫した空気が走っていたのに、映像で観ると一瞬の何気ない出来事のように過ぎて行き、ほとんど注視に値するフックを感じないものに変化していたりします。
同じ人物の主観で現場と録画の両方を見て現にそういうギャップを感じるわけです。

すべてが可視化されているようで、撮影された映像は別の現実を創作するものなのだな、と感じます。大体においては、切り取られた写真が過去の一コマ一コマを美化、再構成し得るのと同じように、そうした記録という証拠物が実体験とは別の現実の存在を裏付け演出している実態を発見します。

私は一小市民なので、普段自分がテレビや何かの長時間の映像に映り込んだり、まったく同じ光景を現場で目撃している、という体験はあまりありません。
特にそれほど映画や映像物の愛好家ではない自分にとっては、ツイキャスというのは難しい映像論みたいなところで言われていることが少しだけ身近く感じられる新しいメディアなのだなあ、と実感しました。
それと同時に、映像が現実を偶像化する潜在能力の程度と、その利点及び孕む危険性の幾許かを微かに垣間見るような気もします。
e0296801_14254442.jpg

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by catalyticmonk | 2014-04-08 22:21 | メディアリテラシー | Comments(0)


溢れ出る部分を勝手にやっています。異端者のあなた、多分私はあなたの味方か仲間です。 河元玲太朗


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